ROLLER DERBY

競技について

  • ローラーダービーのルール

    WFTDAスタイルのローラーダービーは、バスケットボールと同じ程度の広さ(約27m×約17m)の平面コートに、幅約4mの楕円形のトラックが敷かれ、2チーム各5名の選手がローラースケートを履いてそのトラック上を時計と反対回りで滑り、競争し合います。

    試合ゲーム(game)はバウト(bout)とも呼ばれ、60分を30分ハーフ(ピリオド)で行われます。2つの30分ピリオドの間に5分以上の休憩時間が設けられます。各ピリオドは2分以内のジャム(jam)と呼ばれるセットで構成されています。

    公式戦でベンチ入りできる選手は1チーム14名以内で、ジャムごとに選手が交代しながら試合が展開されていきます。選手交代によるチームの総合力が試合展開・結果を左右します。

    勝敗・得点争いは、ジャマー(jammer)と呼ばれるポジションの各チーム1名の選手(ヘルメットに大きな★星印)が、各ジャムで相手選手を何人抜くかで決まります。他4人はブロッカー(blocker)ですが、そのリーダー役(ヘルメットに太い縦線)1名をピボット(pivot)と呼びます。ブロッカー陣はパック(pack)と呼ばれる壁を作り、味方のジャマーをサポートしつつ敵のジャマーに抜かれないように、腰・お尻・肩を使って相手選手を邪魔する(ブロックする)ことができます。手・肘や足を使ってのパンチやキック、頭突き、背面からのブロック等は反則です。反則を犯した場合には30秒間ペナルティボックス入りや退場が命じられます。

    各ジャムにおいて、最初にパックを抜け出したジャマーをリードジャマー(lead jammer)と呼び、周回2周目から敵を1人抜くごとに1点を獲得します。敵のジャマーも同様に得点できますが、リードジャマーには2分以内のジャムを終了する権利が与えられるので、自分が得点し相手のジャマーが得点する前にジャムを終了させるのが普通です。

    勝敗は、2つの30分ピリオドの合計で総得点の多いチームが勝者です。

    現在、WFTDAスタイルが世界的に主流ですが、米国ではUSARS(米国ローラースポーツ連盟)やRDCL(バンクトラック使用)等の基本的には同じものの、若干異なるルールによるローラーダービー競技も行われています。また、2017年夏に中国・南京で開催される「FIRS世界選手権」(World Roller Games 2017)では、国際大会のルールを統一する「FIRS International Rules」により世界一が争われます。

    ローラーダービーは、アメリカンフットボールやアイスホッケーのようなぶつかり合いや戦略戦術的なチームワークの要素が観客を熱くします。ローラーダービーが「コンタクトスポーツ」と呼ばれる理由です。そのため選手はヘルメット、エルボーパッド(肘あて)、リストガード、ニーパッド(膝あて)、マウスピースを着用して、転んでも、ぶつかっても大丈夫なように身をガードして競争します。

    ジャマーによる攻撃サイドの爽快なスピードと華麗な身のこなし、他4人の守備の強さとチームワーク、そして攻守5人が戦略戦術的に連携・連続しながらの激しいせめぎ合いがローラーダービーの面白さです。

  • ローラーダービーの歴史

    ローラーダービーの誕生

    ローラーダービー(roller derby)の起源は、1920年代に盛んになったローラースケートマラソンです。1935年、レオ・セルツァー(Leo Seltzer)が、このマラソンレースを屋内トラックで周回する競技に改良しました。2チーム各5人の選手がお互いを助け合い、邪魔し合いながらチームとして勝利を争う現在のローラーダービーの原型を作り上げました。
    この新しいスポーツ「ローラーダービー」は、1940年代にテレビ放送により人気が沸騰し、米国発祥のスポーツとして人々に親しまれるようになりました。

    スポーツ競技からエンタテインメントに変化

    1960年代には、全米の大都市をフランチャイズとするプロ競技に大きく成長しました。
    ファンはより速く、過激でスリリングなアクションを求めるようになり、それに応じて“走るプロレス”的な興行へ変容していきました。米国で「ローラーゲーム」というローラーダービー団体が設立され、東京をフランチャイズとする「東京ボンバーズ」が組織され、ニューヨークやロサンゼルス等のチームと日米対抗戦を展開しました。武道館等での興行は、東京12チャンネル(現テレビ東京)により全国にテレビ放送され、佐々木ヨーコや小泉博らスター選手が活躍し1970年代には日本中で大人気を博しました。
    しかしながら、70年代後半になると米国で人気が低迷し始め、ローラーゲーム団体は経営難に陥り来日が困難となっていきます。日本でもテレビ放送が終了すると、人気を失っていったのです。
    1980年代、90年代には、米国の新しい事業家たちが、インラインスケートの採用やトラックの形態を楕円から8の字にするなど、趣向を変えた新しいスタイル・名称のローラーダービー競技を開発し、一時的なブームを呼び起こしますが長続きしませんでした。

    原点回帰、WFTDAスタイルの誕生: Real, Strong, Athletic, Revolutionary

    2000年代に入り、全てが一変します。テキサス州の女性たち(Texas Rollergirls)がテレビ放送を前提としたプロレス的な志向から脱却し、ローラーダービーの原点である真剣勝負のアマチュアスポーツ競技として楽しむ革新的スタイルを始めました。それまでの傾斜のあるバンク・トラックから、屋内外どこでもバスケットボール程度の平面スペースがあればプレー可能な平面トラック(flat track)を採用しました。平面トラックの簡便性と女性を意識した危険なプレーを禁止するルール、また体格・年令に大きく左右されない競技特性と団体競技としての仲間づくりが、多くの女性の共感を集めたのです。新スタイルのローラーダービーは、プレーしても応援しても楽しい地域密着型のフランチャイズスポーツとして、インターネットのクチコミと動画配信で全米、全世界に広がっていきました。
    2005年に、この新しいローラーダービーを統括する国際競技団体WFTDA(Women’s Flat Track Derby Association)が米国で組織されて、統一ルールの制定や選手・審判の支援育成、都市リーグ間試合の公認、ランキング制度の確立、選手権大会の開催等が促進されました。WFTDAの発展に刺激され、同様のルールでプレーする男子リーグの競技団体MRDA(Men's Roller Derby Association)も2007年に誕生しています。
    WFTDA/MRDAスタイルはここ数年で更に急成長し、2016年現在、欧米を中心に世界約40か国で男子・女子合わせて1,500以上の都市リーグやチームが活動をしています。
    米国内においても、USARSルールやRDCLルールでプレーしているチームの数を圧倒しています。

    日本でのローラーダービーの始まり

    日本では、WFTDAスタイルのローラーダービーが、神奈川県在住の米国人女性らによって紹介されました。2010年7月、日本初のローラーダービーチーム「Yokosuka Sushi Rollers」(YSR)が創立されました。続く8月には沖縄に「Kokeshi Roller Dolls」(KRD)、10月に「Devil Dog Derby Dames」(DDDD)が誕生しています。
    2011年12月には、徐々に日本人選手も加わりはじめ、横須賀・横田・座間・東京ドームを本拠地とする「Tokyo Roller Girls」(TRG)が結成されています。更に2012年1月には、青森県三沢に「Killa Geishas of Misawa」が活動を開始しています。真剣勝負のローラーダービーのすそ野は、世界の潮流を追いかける形で日本でも少しずつ広がり始めました。現在、KRD、DDDD、TRGの3リーグはWFTDAの正式メンバーとして公認され、活動しています。

    JRDAの創設とFIRS世界選手権の開催

    世界中への急速な普及を反映し、2013年2月に、国際オリンピック委員会(IOC)傘下の国際ローラースポーツ連盟(FIRS)は、ローラーダービーをスピードやホッケー、スケートボード等と並ぶ正式なローラースポーツ競技として公認しました。WFTDAやMRDAが中心となって、北米や欧州で行われている都市リーグ間の大会が、更に国代表間で戦われる本格的なスポーツ競技へ発展を始めました。
    これを受けて、2013年4月に日本でのローラーダービーの普及と振興、そして国際交流を目的に、一般社団法人日本ローラーダービー協会(JRDA)が設立され、同年5月に特定非営利活動法人日本ローラースポーツ連盟(JRSF)の加盟競技団体となりました。
    FIRSは、ローラースポーツ競技の全てが一堂に会する、FIRS主催による初の世界選手権(FIRS World Roller Games)を、2017年夏に中国・南京で開催します。この歴史的なイベントにおいて、ローラーダービーも本格的な国別対抗戦が行われます。
    世界に追い付き、追い越せ!をテーマに、「FIRS世界選手権」等の国際大会に日の丸を背負って戦う日本代表チームを組織し派遣するために、JRDAが中心となって選手の発掘・強化育成が進められています。その一環として、2016年3月に沖縄県沖縄市で日本・米国・豪州・ニュージーランド・デンマークの5か国10チームが参加して、「Japan Open Roller Derby Tournament 2016」兼「第1回全日本ローラーダービー選手権大会」(ジャパンオープン)が開催されました。この大会で「FIRS世界選手権」の日本代表を目指す女子日本選抜チームが公式戦デビューを果たしています。
    先行する女子に続き、男子選手も南京での「FIRS世界選手権」出場を目指して2016年6月に、チーム「サムライローラーズ」を結成し、選手の発掘・強化育成を開始しています。

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